甲状腺の病気と女性の抜け毛~症状や原因、くわしい治療や対策

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40代の女性によくみられる抜け毛の原因は更年期障害によるものが大きいのですが、もうひとつの可能性として甲状腺の病気が考えられます。
どちらもの症状も抜け毛を発症させてしまう特徴があるため、更年期障害と甲状腺の病気は似たような症状でよく間違えられるのです。
症状の原因が分かれば、対策を講じることで抜け毛がおさまりますので、原因を見極めることが大切ですね。

甲状腺が原因で抜け毛が増える?抜け毛の他にこんな症状はありませんか?

甲状腺ホルモンは、全身の代謝を維持するのに重要なホルモンです。甲状腺ホルモンには髪をつくる毛母細胞も活性化させる働きもあります。
しかし、甲状腺ホルモンの分泌が減少してしまうと生死にかかわる臓器などへの配分を優先させるため、髪の毛の成長にいきわたる分が減ってしまいます。
その結果、髪の毛の発育不良が起こり、脱毛が増えて、発毛もそがいされてしまうのです。

ですので、突然、抜け毛が増えたと感じる場合は甲状腺に異常があるのかもしれません。
抜け毛の他に

  • 乾燥肌
  • 体重増加
  • 体がむくむ
  • 声がかすれる
  • 体温が低下する
  • 脈拍が減少する
  • 汗をかかなくなる
  • 疲労感、疲れがとれない
  • 記憶力が低下する
  • 眠気がとれない

などの症状がある場合は、甲状腺機能低下症の可能性があると考えてもよいと思われます。

甲状腺機能が低下してしまう原因って何なの?

甲状腺機能低下症の原因は、慢性甲状腺炎(橋本病)、医学的治療後、ヨード過剰、先天性、ヨード欠乏などがあります。

この中でも、日本で最も多く発生しているのが慢性甲状腺炎(橋本病)です。慢性甲状腺炎(橋本病)は20代後半から40代の女性に多いのが特徴で、成人女性の約3~10%を占めると言われています。
この病気に関する論文を世界で初めて医学雑誌に発表した九州大学の外科医橋本策博士の名前にちなみ橋本病と名付けられました。

橋本病は甲状腺特異性自己免疫疾患のひとつで、甲状腺に慢性の炎症が起きている病気です。その炎症の原因が自己免疫というものです。免疫とは、本来ならば外敵から自分の体を守る働きを持つものですが、それが逆に自分の体に反応してしまっている状態を自己免疫と言います。

橋本病の場合は、自分の免疫細胞が自分の甲状腺に反応してしまい、炎症が起きてしまっているのです。

 

更年期障害が関係する抜け毛との見分け方はあるの?

また、40代の女性に多い更年期障害にも抜け毛の症状が現れることがあります。
更年期障害は女性ホルモンの急激な低下により生じます。女性ホルモンのひとつであるエストロゲンには髪の毛の成長を促進する働きがあります。

このエストロゲンの分泌が急激に減少し、ホルモンバランスが乱れると髪の毛の成長させる働きも低下してしまいます。

そのため、髪の毛の成長期が短くなって、髪の毛の生えない休止期が長くなります。
そして、髪全体が薄くなり、つむじが目立つように感じられるのです。

更年期障害は、脱毛の他に顔のほてり、顔ののぼせ、動悸、多汗などがありますが、疲労感・疲れがとれない、むくみという甲状腺機能低下症に似た症状もあるため、見分けるのはなかなか難しいことかもしれません。

ですので、脱毛の原因がはっきり分からず心配な時は、病院を受診して血液検査をしてもらったほうがよいでしょう。

 

甲状腺の病気は早期発見が回復への近道。何かおかしい…と感じたらすぐ病院へ

甲状腺機能低下症が疑われる場合、内分泌科または内科を受診しましょう。
また、抜け毛が心配なときは皮膚科を受診してもよいかと思います。

甲状腺の機能を調べるには血中の甲状腺ホルモンの濃度を測定します。
また、下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)も重要です。
甲状腺ホルモンが低下傾向にあると、それを下垂体が敏感に感じてTSHの分泌を増やし、血液中の濃度が上がります。

つまり、TSHの濃度が高ければ甲状腺の機能が低下していることが分かるのです。
体にはっきりとした症状を感じなくても、甲状腺ホルモンの不足が長期間続くと、心臓の働きが悪くなったり、肝臓の機能が低下するなど、新陳代謝の低下による影響がさまざまな臓器に出てきます。

また、血液中のコレステロールの濃度が上がって、動脈硬化を早めたりすることもあります。
それから、甲状腺ホルモンは脳の活動にも関わっています。
甲状腺ホルモンが不足している状態になると、集中力や思考力、記憶力などが自他ともに認めざるを得ないほど低下します。

そして、それまで普通にこなしてきた行動・動作がおっくうになり、うつ病になったかのような印象を与えることもあります。
甲状腺に詳しくない精神科などを受診し、精神安定剤を処方されてしまうかもしれません。

適切な診断と治療を受けるためにも、早めに医療機関を受診することが大切ですね。

 

病院での甲状腺機能低下症(橋本病)の治療と、処方される薬について

甲状腺機能低下症の治療方法は、体で分泌できない分の甲状腺ホルモンを薬(甲状腺ホルモン剤で補うことです。
甲状腺ホルモン剤には2種類あり、治療に使われるのは合成サイロシン(商品名チラーヂンS)です。

心臓に病気のある方、甲状腺の機能低下が著しい方は、少量から始め、慎重に増量します。
甲状腺ホルモンにはサイロシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)がありますが、T4だけの投与であっても、体内でT3に変化するので問題ありません。

甲状腺機能が低下していても、薬は飲みたくないという方もいますが、T4製剤は体の中にある甲状腺ホルモンと同じものですので、副作用はありません。
しかしながら、投与量は適正でないといけません。

ほんの少しでも投与量が過剰な状態が続くと骨量が減少してきたり、心房細動などの不整脈のな発症率が上がる可能性があります。
逆に軽度であっても甲状腺ホルモンが不足した状態が続くのも、精神機能の低下や動脈硬化が進行しやすいという点でよくありません。

甲状腺ホルモンの適正投与量は血中のTSH濃度が正常範囲に入る量です。
「自覚症状がなければ良い。」のではなく、時々検査を受けて、ホルモン量が適切かどうかチェックを受けておく必要があるでしょう。

 

甲状腺の病気に罹っている女性が取り組んでいる抜け毛の対策

橋本病の症状が改善されることで、脱毛症の症状も改善される場合があります。
しかしながら、一度薄くなった頭髪は必ず回復するというわけではありません。
むしろ、なかなか元に戻らない方が多いのが現状でしょう。

甲状腺機能低下症の治療を行っても脱毛が治まらないとき、もしくは薄毛が改善しないときの対策として、専門の薄毛治療を受けてみることも良いかもしれません。

薄毛治療を受けるには育毛外来を受診しましょう。
現在では女性専門の薄毛治療を行っている病院もありますので、一度受診してみるのもよいでしょう。

また、もうひとつのの対策としては、市販の育毛剤を使用することも良いのではないでしょうか。
現在は女性用育毛剤が数多く販売されていますので、ご自身の体質にあったものを選んで試してみてはいかがでしょうか。

ただ、橋本病の治療薬との相性もありますので、念のため主治医にご相談の上で、使用してくださいね。

 

他に考えられる更年期が絡む抜け毛の理由

先ほどもお話ししたように、更年期の女性ホルモンバランスの乱れによる脱毛もありますが、他にも原因があることがわかってきました。

  • 男性ホルモンの働き
  • 加齢や老化
  • ストレスの増加
  • 無理なダイエット
  • 栄養不足(偏った食生活)
  • 生活習慣の悪化
  • 過度のヘアーカラーやパーマ

などがあり、男性型脱毛症(AGA)と似たような原因が考えられます。男性ホルモンの働きに関しては、女性は加齢により卵巣の働きが減少していき、女性ホルモンが低下傾向となります。
すると、女性ホルモンの働きが男性ホルモンの働きに負けてしまい、男性のAGAと同じような症状を発症してしまうのです。

このような脱毛症は女性男性型脱毛症(FAGA)といい、更年期を迎えた女性に多く見られる脱毛症です。
AGAと似たような脱毛が見られますが、髪の毛全体のボリュームが無くなっていく特徴もあり、びまん性脱毛症であるとも言えます。
FAGAやびまん性脱毛症が疑われる場合には、ホルモンバランスの乱れを改善するために婦人科を受診するとよいでしょう。
更年期障害の治療も最近はホルモン充填療法など多様化してきています。

また、頭皮環境も脱毛に大きく影響しますので、マイナチュレやharuシャンプーなどの頭皮環境を改善する育毛剤や育毛シャンプーを選ぶことも大切なポイントになってきますね。
しかしながら、橋本病からくる脱毛症か、更年期からくる脱毛症かを見極めるためにも、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

 

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